2022/11/03 23:05

不思議なこと 3


わたしは、どうも白蛇様や龍神様など
爬虫類系の神様に縁があるようです。

わたしの母方の故郷には、大きなお地蔵様を祀った
由緒あるお堂があります。
わたしが幼いころから、
おじいちゃん、おばあちゃんの家へ行くたびに
大きなお祭りがあったりして、
たびたびそのお堂に遊びに行っていました。
今日は、そんなお地蔵様のお堂にまつわる
夢の話です。

ある日、幼いわたしは(たぶん5・6歳ごろ)夢を見ました。
おじいちゃん、おばあちゃんの家の2階のタンスの陰で、
わたしは息をひそめて、
じっとあるモノが通り過ぎるのを待っています。
家の2階の窓からは、表通りが見渡せるのですが、
そこを……、
巨大な竜が通るのです。

うす暗いタンスの陰で、
窓の外を巨大な竜の角やひげやウロコが
のたうつように通り過ぎるのを、
じっと身動きもせず、
やり過ごそうとしています。
怖い!
わたしは思わず目を伏せてしまい、
つぎに恐る恐る目を開けた瞬間……、
ちょうど窓の外を通り過ぎようとした
巨大な竜と目と目が合ってしまいます。
まんまるに大きく見開いた”金色の目”です。
ぎろり!  見つかった!

その瞬間、わたしは背筋がゾッとするような
恐怖とともに、目を覚まします。

わたしはこの夢を、少なくとも2・3回は見た覚えがあります。
あの金色の目ににらまれた恐怖は、
今も新鮮に記憶に残っています。

それから10年ほどたって、わたしが中学生くらいのころ、
久しぶりに、お地蔵様にお参りに行った時のこと、
ふと、大きななお堂の天井を見上げた時、
わたしは腰を抜かしそうになりました。
天井いっぱいに大きな竜の壁画が描いてあったんです。
子供のころから何度も来ていて、
今まで全く気付いていませんでした。
しかも……。
その壁画の竜の目を見て、わたしは、直感しました。
あの竜の目だ!
ぎろり!とわたしを見据えた、あの金色の目です。

でもその時、わたしは悟りました。
たしかに、体がすくむような恐怖はあったのですが、
その中に……。
圧倒的な存在の絶対者を前にしたような、
どこか大きなオーラの中で優しく抱かれているような
不思議な安堵感を感じるんです。

わたしはあの竜に守られていたんだ。
いまではわたしは、そう確信しています。

今では、母方のおじいちゃん、おばあちゃんも亡くなり、
ずいぶんあのお地蔵さまにはお参りしていません。
久しぶりに行ってみようかなぁ。
あの竜の”金色の目”を見に………。


きょうのおさんぽで見つけたお花です。
これは、なんの花かわかりますか。
これ「はるグミ」の花です。

グミってわかりますか?
お菓子のグミじゃないですよ。
5~6月ごろ、赤い木の実がなる果物です。
皮と種ばかりで、ほとんど食べるところがないんですが、
ちゃんと甘いんですよ。